« 和製英語あれこれ | メイン | 父の日はネクタイ業界が仕掛け人? »

2005年5月17日

ニートの意外な意味

最近「ニート」という言葉があちらこちらで言われています。一般的には「就職意思のない人」みたいな意味合いで使われていますが、実はこのニート、意外な他の意味があったりします。

Wikipediaで調べると大きく分けて3つの意味があり、今世間で言われている意味での「ニート」は2つ目になっています。では1つ目から見ていきましょう。

ニート(Near-Earth Asteroid Trackingの略称)は、NASAによる地球に接近する小惑星観測プロジェクト。このプロジェクトで2001年に発見された彗星はニート彗星と呼ばれ有名。

ニート - Wikipedia

小惑星観測プロジェクトですか。夢のあるテーマのプロジェクトの頭文字がたまたまニートになっていて、それで発見された彗星が「ニート彗星」・・・今現在だとちょっと笑ってしまう名前になっちゃいました。
地球の近くを周回する彗星、ですので当然ニート彗星は1つだけではなくいくつかあるようです。

このように、ニート彗星はひとつだけではなく、たくさんあることがわかりました。一般に彗星は、発見された際に符号が付けられるのですが、この符号によって彗星を呼び分けることがあります。これによると、ニート彗星は C/2001 Q4 NEAT となります。しかし、「ニート彗星、リニア彗星 完全解説」のページ内では、単純にニート彗星と呼ぶことにしています。

ニート彗星とは

さて、2つ目の一般的なニートに話題を移しましょう。

ニート(Not in Employment, Education, or Training の略称。)とは無業者。雇用されておらず、学業もしておらず、職業訓練も受けていない無業者のことを指す。なお、しようとしているができない人(失業者や浪人など)や主婦・主夫、家事手伝い、あるいは定年退職者などは含まれない。若者に多く、引きこもり問題と深く関連している。

この概要の説明だけでニート≠失業者ではない事が分かります。この場合のニート=NEETに関しては、専門の項目も存在します。

NEET(ニート、無業者、Not in Employment, Education or Training)とは、英国で社会問題になり労働政策の中で用いられた「職に就いておらず、学校等の教育機関に所属せず、就労に向けた活動をしていない15~34歳の未婚の者」を言う。

NEET - Wikipedia

つまり「職を持たず、学生でもなく、求職もしていない」人たちですね。2003年の統計では日本には52万人のこういったニート層がいるとの事。政令指定都市の人口が50万人以上ですから、日本にはそれくらいの規模でニートがいることになります。実際の政令指定都市は50万人を大きく上回りますので、近い人口の自治体を探してみたところ、静岡県の浜松市が60万人でした。それくらいの規模なんですね。

厳密にニートはフリーターや失業者とどう違うのでしょうか?

いわゆるフリーターや失業者とニートの相違点として、フリーターはアルバイトやパートタイマー等の雇用形態や雇用条件の元に不安定ながらも生計を立てている。また、一般に失業者とは職を失った者を指すが、正しくは失職後に就職活動をしている者を言う。前記二者に対し、ニートは就労に向けた教育・雇用・職業訓練等のいずれにも参加せず、無職を維持もしくは堅持しており、まれに顕示している者も存在する。

なるほど、「失業者」は職を失っていて、かつ職探しをしている人なのですね。フリーターは不安定ながら生計を立てている、と。ニートの説明にある「無職を維持、堅持」というのはどうやってやっているのか不思議ですね。「顕示している」というのは要は公言している、PRしている、ということですが、そういったブログもたまに見かけますね・・・。

wikipediaのNEETの項目にはニートのタイプの分類まであります。

  1. ヤンキー型
    反社会的で享楽的。「今が楽しければいい」というタイプ
  2. ひきこもり型
    社会との関係を築けず、こもってしまうタイプ
  3. 立ちすくみ型
    就職を前に考え込んでしまい、行き詰ってしまうタイプ
  4. つまずき型
    いったんは就職したものの早々に辞め、自信を喪失したタイプ

まぁこの分類は公式的なものではありませんが、分類の試みとしては面白いかも知れません。どのタイプを見てもちょっと救われない感じがするのは否めませんが・・・上の「顕示」するニートのタイプはどれに当たるのでしょうか・・?思い切って「開き直り型」とか追加してみてもいいかもしれませんね。

さて、3つ目の意味にそろそろ取り掛かりましょう。今回面白いと思ったのはこれでした。

ニート(neat): 華美に過ぎず、シンプルで洗練された趣味の良い状態や雰囲気、若しくは服装や着こなしを指すファッション用語の一つ。日本語としての対語はデコラティブ(decorative)若しくはダーティー(dirty)。

ニート - Wikipedia

一般的なニートとはまったく反対のポジティブな意味での「ニート」。「デコラティブ」といった形容詞はよく耳にしますが、その対語がニートだったとは。言葉は面白いですね。

ダイアン・キートン(Diane Keatonn)とウディ・アレン(Woody Allen)による1977年に制作された映画『アニー・ホール(Annie Hall)』でAnnieが劇中で「ステキ」や「ナイス」と同義で11回用いる。

つまりある意味「ニート映画」なんですね。この連呼ぶりを見てみたいものです。いまだとちょっと笑ってしまうかもしれません。

その後、日本の化粧品メーカー大手の資生堂の1981年春のキャンペーンソングとして、作詞:三浦徳子・作曲:小田裕一郎・歌手: 松原みきの『ニートな午後3時』が用いられ彩度の低い渋めの色のニートカラーと共に使われるようになった。

曲名までに使われていたとは・・・今のニート層にはおそらく午後3時も午前3時もないのでしょうが・・・時間とともに意味が変わってしまうと、こういった雰囲気もぶち壊しになってしまいます。

この曲名がまた素直にいいタイトルとして聞けるように、ぜひニートの皆さんは職探しに励んでみてください。




このエントリーをはてなブックマークに追加 Bloglinesで閲読登録

投稿者 netjinsei : 2005年5月17日 21:52

asp-shop.net | asp-web.net | キャッシング 比較