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2005年5月 7日
和製英語あれこれ
ゴールデンウィークも後半戦ですが、この「ゴールデンウィーク」というのは前回触れたとおり和製英語です。この和製英語1つ取り上げても色々面白いので今回はこの話題で。
和製英語(わせいえいご)とは、英語風の日本語の語彙で、その語彙が出来た時点で英語にはその表現/意味が存在しないもの。本来は造語を指すのであるが、英単語を原義とは異なる意味で使用しているもの(誤用)や、日本語的に略して発音しているものも同様の誤解につながる恐れがあり、広義の和製英語に含めることがある。
難しく書いてありますが、実は和製英語にもいくつか分類があり、それは以下のように分ける事が可能なようです。
- 造語
- 誤用あるいは意味のずれ
- 日本語的な英略語
- 英語以外の和製外来語
- よく和製英語と誤解される和製でも英語でもない外来語
ここだけを見ていると「誤用あるいは意味のずれ」「よく和製英語と誤解される・・・」が面白そうですが、順を追ってピックアップしていきましょう。
造語
アフターサービス (customer service, user support, または単に service) オーダーメイド (tailor made, made to order) オートバイ(motorcycle, motorbike) オープンカー (convertible)
この辺りは有名なものとして一般的ですね。
ガソリンスタンド (英 petrol station 米 gas station)
米語の「gas station」は有名ですが、英語の「petrol station」というのは私も初めて知りました。実は石油は英語でpetroleumで、緑と黄色のロゴの「BP」もBritish Petroleumの略、つまり英国石油といった意味です。そう考えるとpetrol stationもなるほど、という感じですね。
コンセント 壁に埋め込まれた差込口は ((electrical) outlet, socket) 電気器具についている電源コードの先は (plug)
日本でoutletというとアウトレットモールや放出品、といった意味ですが、英語ではoutletは壁面のコンセント差込口の意味です。もう片方のplugはプラグインなどで徐々に一般的になっていますね。
サラリーマン (office worker)
これは和製英語だと知っていてもなかなか対訳が思いつかないのではないでしょうか?もともと「salary」の語源は「塩」で、saltなどの類語です。なので I'm salary manといっても分からないだけでなく、意味的には「私は塩の人!」といっているようなものなので要注意。
ワイシャツ (shirt)(但し、語源は、'white shirts'のイギリス式発音から。)
これは面白いですね。whiteは通常「ホワイト」ではなく限りなく「ワイト」に近い発音でかつ後ろの「ト」も母音は発音しないので「ワイ」に聞こえます。それがそのまま日本語になってしまったとは・・・。
誤用あるいは意味のずれ
X'mas (=クリスマス) (Christmas, Xmas) ※Xの後にアポストロフィは入らない。
これはいつの間に’が入るようになったのかが興味があります。
不具合の発生に対する「クレーム」 (complain) ※本来の"claim"は単に請求、主張の意味。
特許などでも請求項はクレームといいます。
歌手やスポーツ選手などの「サイン」 (autograph) ※名詞の"sign"は「看板」などの意味。クレジットカードを使用する際の「署名」のことはsignatureという。
クレジットカードなどに代表されるように署名が重きを成す欧米では、書類にするサインと色紙などにするサインは明確に分かれます。「Give me your sign!」といっても「I don't have any signs」と返されるので注意(笑)
このサインに面白い事を1つ。
戦前の巨人(当時 大日本東京野球倶楽部)の大投手、沢村栄治のあまりのすごさにメジャーリーグのチームも沢村を欲しがり、練習中にファンのサイン(=autographのほうですね)に契約書を紛れ込ませてサイン(=signature)をさせた、というエピソードがあります。
ファンがサインをねだるのを装って、大リーグチームが契約書にサインさせようとしたという逸話もあるぐらいで、この時点で大リーグもしっかり沢村の実力を認めていたということだ。もしもこの時沢村が“騙されて”いたら、日米の野球の歴史も大きく変わっていたかもしれない。
Giants 背番号物語
Yomiuri Giants Official Web Site
ウェブページ全般を意味する「ホームページ」 (webpage) ※homepageは、最初に表示されるページのみをさす。
これもよく知られていると思います。
マンション (flat,condominium) ※本来の"mansion"は豪邸の意味。
これはベストセラー「ダーリンの頭ン中」でも触れられていた話ですね。
「ダーリンの頭ン中」 小栗 左多里/トニー・ラズロ :mono->log*netjinsei
日本語的な英略語
アドバルーン (advertising balloonだが、"広告"は"ad"と略す)
なるほど、アドバルーンの「アド」は広告のアドでしたか。いまさらなら気付きました。
アニメ (本来"animation"の略語だが、逆輸入され、「アニメ」の意味では"anime"が用いられる)
最近「日本の主要輸出項目の中にアニメを入れるべきだ」という話もあながち冗談ではない話になってきました。これなんかは逆輸入と考えてもいいかもしれません。
マスコミ ("mass communication"の省略だが英語では"mass media"という)
この辺りは最近マスメディアという言葉自体も一般化してきています。これは是正の方向なのか、それとも単に「マスコミ」という言葉が陳腐化してきただけなのか・・・。
英語以外の和製外来語
アルバイト (part-time job) ※ドイツ語の"Arbeit"(=英語の"work")。
これがドイツ語だと知っている方は何人いらっしゃるでしょうか?つづりもちょっとややこしいです。意外にこういう「英語」だと思われていて実はヨーロッパ圏の言語だというパターンはいくつかあります。
アンケート (questionnaire) ※フランス語の"enquête"
これもフランス語だけあって綴りは1回では覚えられそうにありません(笑)
エネルギッシュ (energetic) ※ドイツ語の"energisch"
エネルギッシュ、がドイツ語ですか。英語で見てみると微妙ですがやはり違います。確かにエネルギーも英語ではenergy=エナジー、ですからね。
実際にwikipediaの項目にはここで紹介したよりももっと多くの例があるのでぜひご覧ください。
投稿者 netjinsei : 2005年5月 7日 00:01
