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2005年2月15日
wikipediaとGoogle
バレンタインデーにちょっと驚きのニュースが飛び込んできました。
Googleがボランティアによるオンラインフリー百科事典「Wikipedia」に対し、Wikipediaのコンテンツを自社のサーバ上で無償ホスティングすると申し出たことが明らかになった。
Google、Wikipediaに支援を申し入れ――無償ホスティングを提案
皆さんご存知Googleが、wikipediaに対してサーバ資源などを無料で提供しよう、と申し出たという内容です。時々wikipediaの検索には時間がかかるケースがあったりするので、高速検索で鳴らした?Googlegとの技術的かつ経済的な提携、というのは利用者メリットは高くなるとは考えられます。
また、wikipediaはWikimedia Foundationという非営利団体の運営によるものですが、彼らのProjectの中に「wikinews(英語ページ)」というものがあり、またGoogleも「Google News」というニュース収集サイトを持つことから相乗効果があるのでは?と考えれます。
おそらく最大の連携はGoogleの最大の収入源である「キーワード広告」をwikipediaの項目語句との連動でしょう。
それぞれネットの利点を最大限に活かしたコンテンツであることは当然なのですが、俯瞰してみてみるとそれぞれに大きな違いがあります。
Google
ネット上にあるリソース(ウェブコンテンツやニュースなど)を自動的に収集して整理することでサービスを提供している。
wikipediaを初めとするwikimedia foundation
各テーマ(百科事典・ニュースなど)に対して有志のユーザーが内容を自由に編集することでサービスを提供している。
サービスの内容はそれぞれ「調べる」が主になっていますが、そのコンテンツの生成方法がまったく違っています。wikimedia系のものはあくまで人と集団の性善説が前提で作られていて、投稿に関して著作権侵害であるとかイタズラであるとかは、その他の集団としての善性の抑止ができる仕組み(フレームワーク)を提供することでコンテンツの質を保とう、という考え方です。
Googleの場合はコンテンツの収集も性善説とか性悪説とかそういった人間の性向が入る余地はなく、ただ単にロボットが自動的に収集して分類する、どちらかというと無機質な手法です。また私企業であり広告事業が収益の大半を占めることから考えても、広告の挿入というのは彼らの投資に対してのリターンとして当然見込んでくるでしょう。
Googleが「われわれもIPOもしたし、世界有数の企業になったから、そろそろ社会貢献活動でコーポレートイメージの向上にでも努めるか」というステージなら話は別ではありますが、これがポイントであれば彼らは他のネットコンテンツの支援をするよりも、インド洋津波への支援やオンラインでの募金活動などを選択するでしょう。
個人的には最終的にwikipediaが安定したサービスを継続して提供してもらえることを望みますが、Googleの支援というのはwikimediaの基本的なポリシーと相容れないような気がしています。
投稿者 netjinsei : 2005年2月15日 14:11
