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2005年2月14日

ウィキペディア日本語版が10万項目を達成

このBlogでよく引用しているネット上の百科事典、wikipedia日本語版の項目数がついに10万項目を超えました。ちなみに記念すべき10万項目目は「鉄鉱石」だそうで・・・。

ウィキメディア財団(The Wikimedia Foundation = 本部・米国フロリダ州タンパ)は、オープンコンテントなオンライン百科事典プロジェクト 『ウィキペディア』日本語版 ( http://ja.wikipedia.org/ ) の掲載項目が、本日、記念すべき100,000件目に達したことをここに発表します。10万件目の項目は“鉄鉱石”(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E9%89%B1%E7%9F%B3 )でした。

さてこれってどれくらいすごいことなんでしょうか?

先ずは例によって「百科事典」とはそもそも・・・?というところから。

百科事典(ひゃっかじてん)とは、一般市民の啓発を目的として、人文科学・自然科学・社会科学・芸術等さまざまな分野の知識の概要を、項目ごとに整理・記述して、誰でも容易に理解できるようにまとめたものである。数十冊の大部となることもある。言葉と用法を主に解説した辞典(辞書)とは異なり、写真や図を用いて総合的な解説を行うことを特徴とする。

百科事典
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

確かに百科事典、といわれるとドシッとした装丁の大きな本が何十冊もあって・・・というのを想像してしまいますね。ちなみに「辞典」と「事典」の違いにもちょっと触れられていました。

字典・辞典(字書・辞書)を「ことばてん」というのと区別して、事典を「ことてん」という。

これだけで違いが十分に説明されているとは思いませんが、こういう読み方もあったんですね。科学と化学で後者を「バケガク」というのと似ていますねぇ。百科事典の歴史の部分もかなり興味深いのですが、今回は10万項目突破記念?ですので、それがどれくらいすごいか、という所に戻りましょう。

この百科事典の項目に載っている「主な百科事典の出版元」からいくつかをピックアップして、項目数を比較してみましょう。

身近なところで「imidas」から。「百科事典」というほどのものではないですが、一時期の各家庭の普及率はすごいものがありましたね。

B5ワイド判/1,398ページ(本体のみ)/140分野/掲載図版1,500/収録語数22,000
イミダス2005のご紹介

ちょっと意外な感もありますが、22,000ですか。まぁ収録語数ですべて決まるわけではないのですが。

さて次はimidasのブームのきっかけとなった「現代用語の基礎知識」です。

■ネット検索でも調べにくい用語の定義も確実に!信頼の《定番事典》■ 〈国語辞典〉では調べきれないナマの用語・時事用語、〈百科事典〉では調べきれない些細な用語・詳細な用語を重点収録した、見出し項目約20,000、解説項目約35,000収録の定番年刊用語事典です。

自由国民社
現代用語の基礎知識


このあたりを見る限りはなかなか10万項目というのもすごそうな気がしますが、ではれっきとした百科事典になるとどうでしょうか?

ブリタニカ百科事典は歴史も長く1768年から編集されているとのことですから、なんと2.5世紀近くも続いていることになります。もともとは週刊だったというのがちょっと驚きですね。

リタニカ百科事典(Encyclopædia Britannica)は、英語で書かれた百科事典。最初はイギリスで発行されたが、現在はアメリカ合衆国で発行されている。

1768年からエジンバラでアンドルー・ベル、コリン・マックファーカー、ウィリアム・スメリが共同で100分冊を週間で発行したのが始まりである。これは、イギリスの教養を要求するブルジョワジーに受け入れられて成功し、完成後の1771年に3巻にまとめて初版とした。大項目主義をとり、一流学者の44論文と単行本からの抜粋で構成された。

第10版は日本にも輸入され、大英百科全書として紹介された。

ブリタニカ百科事典
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

何回か版を重ねてきていますが、その中でも第11版は各項目の著者が有名なこともあり特別なようです。

ブリタニカ百科事典第11版(1911年版ブリタニカ百科事典 : 1911 Encyclopædia Britannica)は、20世紀初頭の知識の集大成である。この版はブリタニカ百科事典の中でも最も優れたものであると、現在でも言われることが多い。他の百科事典と比べて10倍も書き込まれた記事を多く持つとも言われている。

いくつかの記事は当時の著名な研究者たちによって書かれている。例えば、エドムンド・ゴス (Edmund Gosse)、J・B・バリー (J. B. Bury)、アルジャーノン・チャールス・スウィンバーン (Algernon Charles Swinburne)、ジョン・ミューア (John Muir)、プリンス・ピーター・クロプトキン (Prince Peter Kropotkin)、T・H・ハクスレイ (T.H. Huxley)、ウイリアム・ミッチェル・ロゼッティ (William Michael Rossetti)、アルベルト・アインシュタイン (Albert Einstein)、ヘンリー・フォード (Henry Ford)らが挙げられ、その他にも現代では無名になってしまった多くの研究者が参加している。

ブリタニカ百科事典第11版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

さて肝心の項目数ですが、ブリタニカブランドのものは子供用の「My First Britannica(英語版)」から大規模なものまでいろいろですが、当然ながら最大のEncyclopedia Britannica、ブリタニカ大百科事典で比較してみましょう。

    [商品詳細]
  • 全32巻、4400万語以上を収録。
  • 65,000を越える項目数。
  • 世界的に活躍している各分野の専門家、知識人が執筆、改訂した、権威ある内容の記事。
  • ミルトン・フリードマン、カール・セーガン、マイケル・デベィキーなどの4,000人を越える著名な執筆陣。
  • 24,000枚に及ぶイラスト、地図、写真。
  • 年齢を問わず、すべての読者のためにわかりやすく、読みやすいよう、鮮明なグラフィックとイラストを豊富に掲載。

Encyclopedia Britannica
ブリタニカ大百科事典

値段も288,750円ですが、錚々たる内容ですね。全32巻・・・しかしそれでも項目は65,000です。24,000の図表というのはすごい充実度ですが・・・。

ちなみにこのBritannicaはかなり早い時期にオンラインでの無料公開をしていましたが、その後で有料化した経緯などもあります。

Wired News
ブリタニカ百科事典のネット無料公開に人気殺到

 ブリタニカ百科事典の全内容が、インターネット上に無料で公開されたが、あまりに多くの人々がアクセスしようとしたためにサーバーがダウンしたと、ブリタニカ社は20日(米国時間)発表した。
ブリタニカ百科事典の全文を無料で公開していたが2001年夏から有料化された。

World Village
ネット上の百科事典

wikipediaのpediaの部分は、もともと百科事典のことを「Encyclopedia(エンサイクロペディア)」といい、別途blogなどの簡単に更新できるツールや考え方を「wiki」ということから、それらを組み合わせた造語です。

最後にちょっとした話題を。
上に出ているブリタニカですが、ふとしたことからイギリスの12歳の少年に記載内容の誤りを指摘されちゃったことがあります。

1/26 12歳少年、「ブリタニカ百科事典」のミスを指摘――出版社が修正を約束!

12歳の英国人少年が、知識の宝庫として知られる「ブリタニカ百科事典」の記載ミスをみつけ、出版社に手紙で指摘したところ、米シカゴにある本社から感謝の意と、次の版から指摘箇所を訂正する意向を示す手紙が送付されてきたことが伝えられた。

ルシアン君がみつけた誤記内容は、以前はポーランドの一部だった「チョッキーム(Chochim)」という小さな町が現在はモルドバにあること(実際にはウクライナ)、またビャウォヴィエジャ国立公園が現在でも熊の生息地であること(100年前に熊は絶滅)、ビャウォヴィエジャ原生林はヨーロッパ・バイソンの唯一の生息地であること(ポーランド南部の山々やロシア、リトアニア、ベラルーシ、ウクライナでも生息が確認されている)、ベラヴェシュスカヤ原生林はビヤリストク、スヴァルキ、ウォムジャ地方にまたがっていること(原生林はビヤリストク地方のみで、しかもスヴァルキ、ウォムジャ地方はその年度版の同百科事典が出版される5年前の時点ですでに存在していない)などが挙げられた。

ルシアン君は手紙の返答などはまったく期待していなかったとされるが、思いもよらない出版社側の反応に満足しているという。

Internet Journey
UK Today

BBC News
Boy brings encyclopaedia to book
(英文)

さすが歴史が長いだけあって対応が大人ですね。

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投稿者 netjinsei : 2005年2月14日 01:17

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