« ギネスブックとミシュラン | メイン | 特許悲喜交々(ひきこもごも) »

2005年1月28日

一般化された商標

前回ギネスブックとミシュラン、と一企業が作り上げた文化というかネームバリューについて取り上げたので、今回はそれに関連した話を。

2002年のことになりますが、ソニーがあの「ウォークマン」の名称に関して、オーストリアで独占的に利用できなくなった、というニュースがありました。

オーストリア最高裁は今週、ソニーが1979年からポータブル・ステレオ・プレーヤーに使用している名称、『ウォークマン』を今後、独占的に商標として使用する権利を認めないという裁定を申し渡した。最高裁は理由として、あるドイツ語の辞書が「ウォークマン」の定義として、あらゆるポータブル・ステレオ・プレーヤーを指すと記載した例に言及し、一般的な用語としてすでに日常生活に浸透していると判断した。

Wired News
ソニー「ウォークマン」敗訴で浮き彫りになった商標確保の問題点

確かに「ウォークマン」はポータブル・ステレオ・プレイヤーの代名詞というか、それ自体が既に一般名詞のような向きもあるぐらい有名な商標になっています。それ以外にも色々と一般化された商標があります。

・アーモンドチョコレート
・アコーディオン
・ウインドサーフィン(ボードセーリング)
・ウォシュレット(温水洗浄便器)
・オセロゲーム
・カッターシャツ(ワイシャツ)
・キャタピラ (無限軌道、クローラ)
・キャッチホン(割込通話サービス)
・クラクション(警笛、ホーン)
・しゃぶしゃぶ
・写メール
・ストロボ
・スピードガン
・ロールプレイングゲーム

一般化された商標一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アーモンドチョコレートが商標だとは驚き。江崎グリコが登録しているそうです。
「ロールプレイングゲーム」はホビージャパン、略称として通用している「RPG」はバンダイが所有。

まずは「アーモンドチョコレート」。江崎グリコの登録商標です。これは厄介・・・。 そこで他社は「アーモンド入りチョコレート」として売っています。 「入り」を入れただけですか(笑)

「RPG」。これも登録商標です。バンダイが登録しています。
「ロールプレイングゲーム」はホビージャパンの登録商標(汗
では、「Role-Playing Game」を訳して「役割演技ゲーム」と呼んだらいいのだろうか…。

No.049 なんとアレも登録商標!?

結局これらは商標、つまり企業の製品名だったりするのでNHKあたりでは基本的に出せないことになっています。特定企業の宣伝広告になる、との理由からです。
普段のニュースでも企業名、商標を避けた表現にする為に結構意味不明な報道になってしまうことも。

「……そして、五十六億七千万枚の位牌によるドミノ倒しは、見事に成功しました。主催した寺では、この記録を世界の色々な記録を集めた本に申請する、と言っています」  こう語ったのは、NHKのアナウンサーである。  一瞬、何のことかわからなかったが、すぐに気付いた。『世界の色々な記録を集めた本』とは『ギネスブック』のことだ。NHKは、具体的な商品名や企業名を言ってはいけないことになっているのである。しかし、こういうもってまわった言い方は、なかなか面白い。他にどんな例があっただろう。
「人気ゲームソフトの発売日である今日、各地でこのゲームソフトの盗難・強盗・詐欺事件が多発しました」  ドラゴンクエストだろ、それは。しかしマスコミは、わざと少な目に作って話題をあおるというエニックス商法に踊らされてるなあ。……って、こういうことを書くから抗議メールが来るのだが。 「最近人気の三分間写真でシールを作る機械で、こんなシールを作ってみました」  ううむ、それはプリクラのことか。ちょっと違うような気もするなあ。 「なお、この日野日出志の原画展は、大阪市内のデパートで16日まで開催されています」  大丸と言えよ、大丸と。しかしそんな原画展、誰が見に行くんだ?
それから、歌も問題になる。歌詞の中に商品名や企業名が出てくると、強引に一般名詞に変えられてしまうのだ。山口百恵の『プレイバックパート2』の歌詞「緑の中を走り抜けてく真っ赤なポルシェ」が「緑の中を走り抜けてくバッタがおるで」に変えられたのは有名な話である。……いや、違った。これは嘉門達夫の『替え歌メドレー』である。「真っ赤なポルシェ」が「真っ赤な車」に変えられたのだった。 『神田川』の「二十四色のクレパス買って」が「二十四色のクレヨン買って」に変えられた、という話も聞いたことがある。クレパスもダメなのか? と思って三省堂の『コンサイス外来語辞典』を調べてみたら、ちゃんと「サクラクレパス(株)の商標」と書いてあった。ううむ、なるほど、そうだったのか。よくこれに気付いたものだ。NHK侮りがたし。

禁断の言葉

歌謡曲なんかはかなり大変みたいですね。山口百恵の「プレイバックパート2」とかは有名ですね。

のど自慢を見ていたら、吉幾三の「俺ら東京さ行ぐだ」を歌い始めた人がいた。 あの曲には、NHKでは放送出来ない言葉が二つ入っている。 おまわりとレーザーディスク(パイオニアの商標)。 なぜ予選で落とされなかったのか不思議。(匿名)
吉幾三が「俺ら東京さ行ぐだ」をスーパーの店内で歌っている中継がありましたが、 「レーザーディスク」のところでわざとつまずいたふりをして、歌詞を飛ばして歌っ ていました。

放送事故タレコミコーナー【NHK歌編】

しかし最近では「プロジェクトX」など企業や商品を取り扱った番組も色々出てきて、規制緩和の方向にあるようです。最近色々と問題のあるNHKですが、開けたNHKを象徴する?ようなほほえましい話題もありました。

さてその商品名規制ですが、どうしても一般名称では伝わらない事もありますよね。

昔、「ヘッドフォンステレオの開発の経緯」についてニュース11で特集してた時松平アナが
「NHKでは本当は言ってはいけないのですが、皆さんが分かりやすいように一度だけ申します。 ウォークマンのことです。」
と言った。 偉いですね。

商標を出さないNHK編

このエントリーをはてなブックマークに追加 Bloglinesで閲読登録

投稿者 netjinsei : 2005年1月28日 13:18

asp-shop.net | asp-web.net | キャッシング 比較