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2005年6月12日
お笑ひプライベートバンク―お金持ち限定ビジネスの知られざる生態系へようこそ!

最近読んだ金融・経済関連の本で一番「おかしかった」本。お勉強として買うのはお勧めできないが、固い本を数冊買ったときにぜひついでに手に入れて息抜きしてもらいたくなる本だ。
最近「プライベートバンク」という言葉をよく新聞で見かける。もともとはシティバンクが一手に市場を握っていたのだが先日金融庁よりお叱りを受けてあっさり撤退してしまった。そこで不良債権処理のメドが付いてきた各大手銀行がこの分野に進出しようと虎視眈々と狙っている―そういうバックグラウンドストーリーは分かっていても、肝心の「プライベートバンク」ってどういう内容?と思って興味を持っていた。
これから日本で展開されようとしているのは一定以上の資産を預けている顧客、いわゆる富裕層というやつに色々投資のコンサルティングを手厚くやってあげましょう、というのが基本的なサービスなのだが、もうちょっと詳しく・・・と思ってこの本をamazonから購入した。
いろんな意味でこの本には裏切られた。この著者の梨 士群という人は香港生まれの金融コンサルタントらしいが、日本の金融事情はもちろん、落語などといった風俗にも造詣が深いようで、随所で笑わしてもらった。
ストーリーはとある資産家のおばあちゃん「モチダ婆さん」がプライベートバンクを始めとした色々な資産運用にトライしていく顛末を「オレ」が語る・・・というフィクションなのだが、その中で実際にあった金融関連の動向や事件が織り込まれていたり、はたまた純粋に笑い、落語やなんと2ちゃんねる的な要素があったりで、一気に読んでしまった。
そのストーリーの中でこの本の副題「お金持ち限定ビジネスの知られざる生態系へようこそ!」が示すとおり色々な資産運用セミナーの典型的な「型」の話や今ある金融商品の説明が織り込まれていて、読めばそれなりに勉強になる。
また先に書いたように落語や2ちゃんねるネタなどがちりばめられていてそれも非常に面白い。しかしよく考えてみると経済・金融・落語・2ちゃんねるその他・・・とカバーしている分野は実は非常に広く、それぞれの知識だけではなかなかすんなり読めないかも知れない。
たまたまどれも好きな世界だったので非常に楽しく読めたが、そういった意味ではもしかしたら非常に広範囲な造詣がないと楽しめない本なのかも―と一人悦に入ってしまった。とにかくちらっとでも興味がわけばお勧めの本だ。
お笑ひプライベートバンク―お金持ち限定ビジネスの知られざる生態系へようこそ!
梨 士群 (著)
Amazon.co.jp
投稿者 netjinsei : 2005年6月12日 03:51
