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2005年4月 8日
OMEGA スピードマスター
ROLEX デイトジャストの次に手に入れた機械式時計。自腹を切って初めて買った機械式で、そういう時計の面白さに気づかせてくれた時計でもある。
以前のエントリの通り、ROLEXは頂き物なのでありがたい反面、それが機械式だとかどうとかいう認識もなくそれ以前に「大切な記念」のモノだった。それが高価であるとか今まで持っていた時計とは構造的に違うとか・・・そういう「時計」としての認識以前に大事なモノという捉え方でしかなかったといえばそうだ。
道具としての時計といった意味では「使わないと止まる時計」という受け止め方だった。それならクォーツの方がいいじゃん、というレベル。(今でも道具として考えたときにはそう思っている。)
全然関係ない経緯からこういったいわゆる「高級時計」に興味が湧き、かといって最初からフランクミュラー、という訳にもさすがにいかずに色々なものを見ては考え、比べて迷って買ったのがこのスピードマスターだった。
ROLEXは一応あるからオメガ、という単純な発想もあったし、入門的に値段が手ごろ、というのも然り。クロノに興味があったのも動機の1つである。パネライなどのケースの大きいものが流行っていたのでゴツイもの、また道具という観点から日付が分かる、つまりデイト機能は欲しいよね、の最大公約数がこれだった。
買ったときには「あぁ、やっちまった・・・」みたいな感じもなくはなかったが、数日着けているうちにたまたまこのモデルが機械式の違いというか、面白みをキチンと教えてくれることになる。このスピードマスターデイトはオートマティック、つまり自動巻きで腕を振ることでゼンマイが巻かれるのだが、このモデルは「巻いてますよー」とあからさまに中のゼンマイを巻く機構の振動が腕に伝わってくるのだ。
今では自動巻きは4本に増えたが、その中でもここまで振動が伝わるのはこのスピードマスターだけなので、そこから考えるとこの振動は本来「お行儀が悪い」のかも知れない。が、クォーツでは絶対にないこのバイブレーションが当時の私にとっては「あぁ、こいつは動いている」と気づかせるのに充分だった。まさに出会いの妙だと今では思っている。
腕時計は大きく分けてクォーツ・機械式の2つに別れ、また機械式も自動巻き・手巻きに分類される。クォーツはQuarts=水晶で、水晶に電気を与えることで常に一定の細かい振動が得られ、それを時間単位の基準としている。だから電池が必要だし正確だ。
機械式はいわゆるゼンマイと歯車の組み合わせで一定の振動を出すように工夫し、それを腕の振動で巻くか、手で巻くかで自動巻き・手巻きに分かれる。いずれにせよクォーツに比べて精度は低い。電池は要らないがでは永久に使えるか、というと数年に一度はメンテナンスに出さないといずれ動かなくなる。前回のエントリのROLEXは1度止まってメンテに出した。そのメンテも電池交換みたいな安価・短時間ではなく、数万+1ヶ月程度かかる。つまり手がかかる時計なのだ。
ではなぜそれに魅力を感じるのか、というと恐らくそれは人それぞれだが、私は「こいつは動いている」の気づきをきっかけに1つのことに思い当たった。機械式は電気時代以前で人間が作りうる最高精度の努力の結晶だ。クォーツは現代工業技術の粋の賜物なので今では数百円で大量生産できるぐらいにコストが下がっているが、機械式は未だに出自の怪しいものでも数千円、ちゃんとしたムーブメント=機械を使っているものでは未だ1万円以上のコストがかかる。
つまりベンジャミン・フランクリン以前の?手工業の採鉱技術を腕につけて持ち歩ける、という大きなテーマに気づかせてくれたのがこの時計だった。恐らく今持っている機械式時計の2番目がこれでなければ、3番目4番目やそれ以降は無かったと思う。ちょっと不適当な出会いだったのかも知れないが、そうでなければこのエントリを書くことも無かったと思う。
ちなみに・・・未だにクォーツの時計も大好きだ。クォーツと電池は機械よりダウンサイズが簡単なのでその反面デザインには幅を持たせることが可能だ。またデジタルも当然電池とクォーツ抜きでは作られることはない。単価が安い分、衝動買いで思わぬ喜びもあるので、そっちはそっちで楽しく集めている。
投稿者 netjinsei : 2005年4月 8日 02:00
コメント
昔、SEIKOのAGS(自動発電)の時計をはめていた頃、自動巻の魅力に取り憑かれていました。体を動かすたびに腕時計の中で半円形のお皿がギリギリと動く感覚がとても面白い。お風呂にはいる時も、寝る時もずっとつけている状態。「こいつは僕がはめていないと止まるんだ…。」みたいな変な一体感も感じたりしました。
使うことで一体感を感じる機械はそう多くはありません。バイクなんかもそうですね。音・振動…がダイナミックに伝わってきます。
たかだか半径35mmに、もの凄く複雑なメカニズムが組み込まれていて、その鼓動がダイナミックに伝わってくる…。自動巻のアナログな魅力はその辺にあるんでしょうね。
投稿者 MICHIGAMI : 2005年4月 8日 10:58
