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2005年3月20日
「ダーリンの頭ン中」 小栗 左多里/トニー・ラズロ
今日はモノといっても書籍を紹介。皆さんも書店の店頭で見かけたことがあるかと思うが、「ダーリンは外国人」シリーズの続編の「ダーリンの頭ン中」だ。
前々からこの「ダーリンは外国人」「ダーリンは外国人(2)」は気になっていたのだがなぜかしら買うタイミングを逸していたので今回新刊が出たついでにまとめて買ってみた。
ご存知のない方のために概略のみ説明してしまうと、ハンガリー系イタリア人の旦那さんトニーと一緒に暮らす漫画家小栗左多里との生活での話をピックアップしてエッセイ調コミックに仕立て上げた内容。なのでとっつきはすごくよい。
さくらももこの「ちびまる子ちゃん」と手法は同じだがあくまでトニーとの生活での「ズレ」が中心にあるのでそういった意味では比較文化論的な読み物として読める。しかしこの旦那さんのトニーは外国人であることもさることながら語学マニアのストイックな方のようで、小栗本人はおおらかな日本人気質の方らしく、「ズレ」が文化・民族の違いなのか人格の違いなのかは今ひとつ判然としないのではあるが。
個人的にはこういった比較文化系のものは大好きなのでそういったものが好きな人はこの本も「ダーリンは外国人」シリーズも楽しく読めると思う。またただ単にちょっとおかしなカップルのやり取りを楽しむつもりでもそれはそれでかなり楽しめる。
色々な楽しみ方で支持されているのか、この「ダーリンの頭ン中」も発売していきなりベストセラーに躍り出ているようだ。今回は前「ダーリンは外国人」シリーズよりもさらに言語を中心に突っ込んだ話になっているので、ぜひシリーズ最初から一読されることをお勧めする。3巻目にもなってくるとある程度トニーのキャラクターを飲み込んでいる必要があると思うからだ。
内容は英語をはじめとして日本語・その他の外国語などを中心に展開されていて、たとえば、「テンションってあがるもの?」では日本語で言うところの「テンションが上がる(下がる)」という語感と、英語でいうtension、日本語であえて言うならば「張り詰めるもの」≒緊張感、という語感との比較が面白おかしく上げられている。
このシリーズで面白い、と思える1つに小栗本人による漫画の後にトニーのコメントの文章が区切りとして挿入されていて、上述のテンションに関しては、「じゃぁテンションのない緩和状態が欧米人に好まれるかというとそうではなく、それはある意味死んだ状態なのでネガティブ」という、まさに「頭ン中」解説がきちんと各編を「締めて」(=日本語でいうところの)いくところだ。
確か「ダーリンは外国人2」だったかと思うが、帯にも引用されていた「抜かれるなら・・・度肝がいいよね」というトニーの言葉が私は非常に気に入っている。これはすばらしい。
「抜かれる」という言葉は、単純に行動を説明するか、そうでない場合はあまりポジティブではないときにしか使われない。「大根を抜く」「あいつに給料で抜かれた」などなど・・・そもそも「抜かれるなら・・・がいいよね」という発想が日本語ネイティブには到底たどり着かない発想だからだ。せいぜい文章を作っても「抜かれる」の前にどうせ、というニュアンスが含まれてしまうような文になるに違いない。
それを「抜かれるなら度肝」と言い切れてしまうのは、ある意味ファニーだが素晴らしく冴えた表現だな、と思えるのだ。
まぁ私見はさておき、かなりすらすら読みこなせる上にちょっとした話のネタやトリビア(このトリビアに関しての薀蓄も収録されている)にもなるのでぜひご一読をお勧めする。
投稿者 netjinsei : 2005年3月20日 03:50
コメント
TBありがとうございます。
ダーリンの頭ン中はまだ読んでいませんが、このシリーズはかなり面白いですよね~w
私は木をいくつ書いたらなんて読むかって言うのと鳩の数え方がかなりつぼにはまりましたw
読んでみると国際結婚での生活での「ズレ」は他県同士の結婚にも当てはまるところがあるなあと思いながら読みました。
ダーリンの頭ン中もかなり面白そうですね~
とても参考になりました。
今度書店で探してみようと思います。
投稿者 纏 : 2005年3月20日 06:20
netjinseiさんのおすすめだから、
図書館で予約入れたら、すごい人気だそうです。
「ダーリンの頭ン中」はなくて、「ダーリンは外国人」のほう。
前に英会話教えてもらってた日系アメリカ人の女性は、
ご主人の都合で日本に来て3年くらいたつって言ってたけど、
黙ってるとまったく日本人だけど、一言も日本語理解してないみたいでした。徹底してました。笑
投稿者 みー☆ : 2005年3月26日 11:28
