2005年5月 1日
クラウン・ジュエル
直訳すると「王冠の宝石」。王冠を買収対象企業になぞらえると、宝石はその会社の重要な財産や主力事業にあたる。宝石を外してしまえば、王冠もただのかぶり物。同様に、会社の価値のある資産を第三者に譲渡すれば買収の標的になった企業の魅力は低下し、敵対的買収者は意欲がそがれる。クラウン・ジュエルの疎開はいわゆる焦土作戦の一環だ。
ニッポン放送にとっての「クラウン・ジュエル」は、時価が約1400億円(3月末)にのぼるフジテレビ株だ。これはニッポン放送の時価総額の約7割。ライブドアが千億円を投じてニッポン放送株の過半数を取得しても、十分おつりが来る計算だ。連結売上高の半分以上の株式(発行済み株式総数の約56%を保有)も宝石といえる。
しかし、重要資産を売却して魅力を低下させるには、株主への合理的な説明が必要のため、実行された例は少ない。
日経新聞 2005・4・30 13面 特集
敵対的買収に対する防衛策の一つで、対象会社が自社でもっとも魅力的な事業部門、資産もしくは子会社を第三者に譲渡したり、分社化することによって、自社をより魅力ないものにする手段のこと。買収者の買収意欲を大きく削ぐことを目的としている。対象会社を「王冠」にたとえ、「王冠の宝石」を外すことで、「王冠」の価値を減少させることになぞらえているので、クラウンジュエルと呼んでいる。
『クラウン・ジュエル』に関連する記事
